妊婦健診 Prenatal visit

クリニックの選択

 

アメリカでは妊婦健診はクリニック(診療所)で行われ、お産はそのクリニックと提携している病院で行います。

妊娠したら、自身の加入している医療保険、利便性などを考慮し、担当してくれる医師を選びましょう。お産をしてくれる医師は3種類います。

 

家庭医 (Family Physician)

お産だけでなく、他の病気などにも幅広く相談に乗ってもらえます。また産前から産後まで、赤ちゃんも同じ医師に継続して診てもらえます。子どもが生まれた後のケアもスムーズです。(お産を行わない家庭医もいます。)

 

産科医 (Obstetrician)

通常のお産に加えて、リスクの高い妊娠・出産、また帝王切開も行うことができます。 

 

助産師 (Midwife)

アットホームな雰囲気が特長で、妊婦の意見や考えを尊重してくれます。

 

 

妊婦検診

 

妊婦健診の頻度は日本とほとんど同じで、28週目までは4週間に1回、その後35週目までは2週間に1回、36週目からは毎週になります。

妊婦健診で異常がない限り、超音波検査は妊娠期間を通じて1~3回と少ないです。

毎回の検診は完全な個室で行われ、男性パートナーも受診しやすい雰囲気です。是非、両親で受診することをお勧めします。

 

また、アメリカでは出生前の遺伝子検査を行うかどうか尋ねられます(必須ではありません)。これは、超音波や血液検査などを通して、赤ちゃんのダウン症などの染色体異常や神経の病気の可能性(確率)を教えてくれる検査です。

 

アメリカでは妊娠期間を3つにわけ、それぞれ1st trimester, 2nd trimester, 3rd trimesterと呼ばれます。

     1st trimester 2nd trimester 3rd trimester
週数 0-13週 14-26週  27-40週
  妊娠がわかり、病院へ。様々な検査を行なう。つわりも大変な時期。

少し一息。安定期。

赤ちゃんの成長も著しく、母体の変化も大きい。出産に備える時期。
検診の頻度   4週間毎

4週間毎

28週から36週までは2週間毎、それ以後は毎週。
超音波検査     妊娠初期に、出産予定日や子宮内の胎児の数を確認するための超音波検査

20週前後に、胎児の体の構造・大きさ、胎盤の位置を調べるための超音波検査

 
血液検査 妊娠初期に、感染症・血液型・貧血などを調べるための血液・尿検査。

 

 24-28週に、糖尿病と貧血の検査。36週前後にGBS(B群連鎖球菌)の検査。

妊娠中の食事・栄養・体重増加

 

魚と水銀
魚は日本人の食生活に欠かせないものですが、妊娠中だけはちょっと注意が必要です。魚には微量の水銀が含まれているため種類と量に注意してください。詳細は厚生労働省のこちらのサイトをご覧ください。
 
■感染予防
・手をこまめに洗う。
・生の肉・魚介類、青カビ・白カビチーズ、生卵、肉や魚のパテ、生ハム、スモークサーモンを避ける
・野菜や果物を食べる前によく洗う。
・汚れた猫のトイレに触れたり、掃除をするのははやめましょう。(トキソプラズマ症の予防のため)

 

■妊娠中の体重増加

妊娠中は体重の増加は少なすぎても、多すぎても、お母さんや赤ちゃんの健康に影響を与えることが知られています。妊娠前の体格がふつう(BMI[Body Mass Index]が18.5~25)は妊娠全期間で7-12kg増加するのが良いと言われています。具体的な数字は厚生労働省から出された妊産婦のための食生活指針(以下のファイル)をご覧ください。

 

◎厚生労働省では妊婦の方への情報提供として、妊娠中・産後の食生活について指針を出しています。こちらのページをご覧ください。

 

 

 

妊娠中にどのくらい体重が増えたら良いかについて書かれています。
妊産婦のための食生活指針、妊娠中の体重増加.pdf
PDFファイル 1.0 MB

妊娠中の運動、安全

 

■シートベルト

シートベルトは妊娠中も必ず着用してください。胸と胸の間にベルトをかけて、またお腹の赤ちゃんを覆わないようにかけてください。事故が起こった際に、シートベルトをしていた妊婦さんはシートベルトをしていない妊婦さんの半分の死亡率だったという報告があります。

 

■適度で安全な運動

妊娠中の運動にはいくつかの効果があります。例えば、むくみをとる、体重コントール、疲労や呼吸困難などの妊娠に伴う不快感を減少、分娩時間の短縮、ストレス解消などです。妊娠中は、事故や接触などの危険の無い運動を、無理の無い範囲で行なうとよいでしょう。