健康な赤ちゃんを産むために、妊娠前からできる準備って何でしょうか?
家庭医は妊娠する前から患者さんとの付き合いがあるため、妊娠の準備について尋ねられることがしばしばあります。
ここでは、より健康で安全な妊娠・出産を迎えるための準備についてお話します。
①葉酸の摂取
妊娠前から葉酸(Folic acid)を毎日 400mcg(0.4mg)摂取しましょう。葉酸を妊娠1ヶ月前から妊娠2-3ヶ月の間摂取することで、赤ちゃんの二分脊椎という神経の奇形を予防できます。葉酸はPrenatal vitamin(妊娠前ビタミン)に入っており、薬局やスーパーで購入できます。妊娠を考えている方は、今から飲み始めましょう。
②予防接種
必要な予防接種を済ませておく。日本でも昨今大流行した風疹ですが、妊娠中にかかると、赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が出ること知られています。風疹にかかったことがなく、かつ風疹の予防接種を受けたことの無い人は、妊娠前に風疹ワクチンを接種しましょう。
③適切な体重
適切な体重を保ちましょう。肥満や体重過多は妊娠の合併症と関連しています。
④持病の治療
妊娠中は服用できる薬が限られます。また妊娠が持病に影響することがあります。持病がある方は、妊娠を希望している旨を伝えておきましょう。
⑤タバコ、お酒
妊娠中の習慣的な飲酒は流産、死産、赤ちゃんの精神発達遅滞や先天異常などの原因になります。またタバコは早産、死産、子宮内胎児発育遅延など原因になります。
一般的にアメリカの医療費は高額であると言われますが、出産費用も例外ではありません。通常の出産でも$6,000~8,000程度、帝王切開など特別な処置を必要とした場合はそれ以上かかるため、これらが保障される保険※への加入は必須です。日本とは異なり、出産費用も医療保険で保障されます。
※海外旅行保険では、妊娠・出産費用は保障されません。