妊娠・出産についても、日米での違いが色々あります。妊娠・出産は家族にとっての一大イベントで、英語や異文化の環境での妊娠や出産を心配している方も多いかもしれません。アメリカでは、パートナーが妊婦検診に付き添ったり、お産の立ち会いをすることが一般的で、家族で赤ちゃんを迎えられる雰囲気であること、出生前診断、無痛分娩、ドゥ‐ラ、ラクテーションコンサルタントなどの様々なオプションがあることなどから、アメリカでの妊娠・出産を好む方も沢山いるようです。
なおHope Family Health Centerでも日本語による妊婦検診を行なっております。
■アメリカでの妊娠・出産の特徴(日本と異なる点)を以下にあげます。
①妊婦検診と出産の場所が異なる。妊婦検診は診療所で、出産は病院で行ないます。また妊婦検診にはパートナーも同伴できるので、是非一緒に来院してください。
②妊婦検診中の超音波の数が少ない。妊娠の確認のための妊娠初期の超音波と赤ちゃんの成長と発達を確認するための妊娠中期の超音波の2回行なうのが一般的です。
③妊娠中の体重増加についての考え方が異なる。日本では妊娠中の体重制限の指導に熱心に行なわれていて、体重の増加に敏感になっている妊婦さんが多いようです。最近では、妊娠中の体重増加が少なすぎると生まれてくる赤ちゃんの健康に影響(低出生体重児など)が及ぼすことが知られています。そのため、日本でもアメリカでも妊娠中は適切に体重を増やすことが重要だと言われています。妊娠中にどのくらい体重が増加するのが望ましいかは非妊娠時の体格によって、異なります。詳しくは妊婦検診をご覧ください。
④出産時に無痛分娩に対応できる体制が整っている。半数近くの妊婦さんが無痛分娩を希望します。無痛分娩については日本産科麻酔学会のサイトに詳しい情報が載っています。
⑤出産はLabor/Delivery/Recovery (LDR) roomという個室で、陣痛から、陣分娩、回復まで一貫して、同じ部屋で行なわれます。また家族もLDR roomに入ることができ、パートナーの立ち会い出産が一般的です。
④出産後の入院期間が短期間である。自然分娩であれば出産後24~48時間後に退院、帝王切開であれば48~72時間後の退院というのが一般的です。
Medline plus
日本語・英語両方で書かれた病気や検査の説明パンフレットです。
妊娠中に気を付けること
https://www.healthinfotranslations.org/pdfDocs/AHealthyPregnancy_ja.pdf
妊娠中によくある症状(例:痔、頻尿、便秘、尿漏れ、痔、手足のむくみ、腰痛)とその対策
https://www.healthinfotranslations.org/pdfDocs/ConcernsDiscomfortsPreg_ja.pdf