子どもの健康 Child health

 

子どもについても、大人と同様にかかりつけ医を持つことは重要です。子どもの場合、家庭医(Family physician)と小児科医(Pediatrician)がその役割を担っています。

 

なおHope Family Health Centerでも日本語による新生児から青少年まで子どもの健診や病気に対応しております。


■アメリカでの子どもの医療の特徴(日本と異なる点)を以下にあげます。

 

何か健康に問題が生じた場合は、まずかかりつけ医(PCP: Primary Care Physician)を受診します。熱が出た、風邪を引いたなどだけではなく、日本では、お子さんの目が赤ければ眼科へ、耳が痛ければ耳鼻科、膝が痛ければ整形外科になどのように、親の判断で医師を選んで、診察に行くことが一般的かもしれませんが、アメリカでは、何か健康に問題が生じた場合はかかりつけ医の家庭医・小児科を受診します。

 

②診療時間外の電話での医療相談サービスが ある。かかりつけ医の診療時間外に病気になったり、怪我をした場合は、自分の判断でUrgent careやER(救急センター)を受診することもできますが、かかりつけ医の診療所には24時間365日当直の医師や看護師がいます。電話で症状を伝える と、どのように対応すればよいか、アドバイスを受けることができます。

 

予防接種の数が多く、より多くの病気を予防できる。またワクチンの同時接種が一般的である。(これは「アメリカでは・・」と言うより、日本以外の国ではと言った方が正確です。残念ながら日本はワクチン後進国と言われており、早急にワクチン制度の整備が行なわれています。)

 

④小児科健診が、学校ではなく、かかりつけ医の診療所で行なわれる。健診は集団健診ではなく、個別健診なので、プライベートが保たれ、質問しやすいようです。

 

⑤熱さましなどの薬は薬局で買うように医師に指示されます。例えばTylenol[Acetaminophen]やMotrin[Ibuprofen]などの薬です。

 

⑥風邪の時に、医師から薬が処方されることはありません。熱さましは薬局で購入するように指示されます。咳や鼻水、鼻づまりを抑える目的で使われる”風邪薬”は、(特に4歳未満の)子どもには効果が無く、安全性にも懸念があるため、アメリカのFDA[Food and Drug Administration(アメリカ食品医薬品局)で4歳未満の子どもへの風邪薬の使用を止めるように勧告しています。アメリカ小児科学会からも同様の勧告があります。