コミュニケーションのコツ Communication tips

 

英会話は一朝一夕に上達するものではありませんが、日本人が教わった中学校レベルの英語と日本人が得意の読み書きの能力を使って、コミュニケーションを取ることは十分可能です。また相手が尋ねる内容を予測し、その質問に対する答えを準備することで切り抜けられます。

 

以下は今までの日本人の診療の経験を通して得た、日本人のための病院でのコミュニケーションのコツです。

 

 

 ■単語を並べ、ボディランゲージを使うだけで十分伝わります。これも立派なコミュニケーションです。「これだけは伝わって欲しい」という単語を確実にはっきりと伝えてください。

 

   "I""Pain"(と言って、お腹を指さし)

          "Yesterday and today"

          "No fever" 

   "eat""OK"

          "diarrhea""3 times""today"

          ボディランゲージで吐くマネをして、          

          同伴した家族を指さして"same"と言えば

 

       「私と家族が昨日からお腹が痛くて、吐いた。熱は無いです。

   今日は三回下痢しましたが、食事はそれなりに食べられています。」

    と言っているのと同じです。

 

アルクのオンラインの辞書は医学用語や専門用語も沢山入っており、表現も豊富に掲載されているので、病院での英会話に実用的です。また持病や今までの治療の英語表現を調べておくことをお勧めします。

http://www.alc.co.jp/

 

 

携帯電話のカメラも強力なコミュニケーションのツールです。

腫れた関節や皮膚のできもの、血が混じった便の写真を撮って医師に見せれば、言葉以上のコミュニケーションツールになります。

 

 

英語・日本語対応の問診表を使いましょう。

アメリカの病院では、初めて診察を受ける際に問診表を記入するようになっています。問診表は今までかかった病気、家族の病気、生活習慣などについての質問項目があり、医療者が患者さんの健康状態を把握するのに役に立ちます。また患者さんにとっては、病院で聞かれる質問項目について予め答えておくことができます。

Hope Family Health Centerでは日本語英語併記の問診表(子ども、大人、妊婦)があります。当クリニックを受診する予定がない方でも、ご自分の健康状態を英語でまとめておくことができます。こちらのサイト http://www.windrosehealth.net/html/form_index.html をご覧ください。

 

 

できるだけゆっくり話しましょう。

ゆっくり話すと伝わりやすいです。

 

 

相手にもゆっくり話してもらいましょう。

コミュニケーションの始めの段階で、

ゆっくり話してもらうことをお願いしましょう。

    "I don’t speak English very well. Please speak slowly."

   「私はあまり英語が得意ではありません。ゆっくり話してください」

わからない時は、"Yes"や "uh-huh"などと相槌を打たずに、聞き返しましょう。

 

 

■慣れないうちは、伝えたいことや聞きたいことを紙に書いて準備をするとよいです。

   "I have diarrhea and stomach pain since yesterday.

             I threw up today and had diarrhea 3 times today. 

             I do not have fever. My wife also has the same symptoms. "

           

   "Please write my diagnosis and treatment"

    (診断名と治療を書いてください。)

 

 

聞き取れなかった単語は紙に書いてもらいましょう。

        "What does XYZ mean?"(XYZとは何ですか?)

   "Please write it down"(書いてください。)

 

 

相手が言ったことを繰り返し、確認しましょう。(特に日時や場所、金額、番号など)  

    Did you say "Friday, 22nd"?

             So, we need to pay $20 dollars today?

             Let me confirm this. "8:30 in the morning, Friday, 22nd"

             You are saying I need to go to XYZ hospital tomorrow. 

             You mean "I can get my medicine at my XYZ pharmacy"

 

 

持病についての英語での患者説明用パンフレットを読んでおくと、医療者とのコミュニケーションの準備ができます。患者説明用パンフレットには病気の症状、診断、治療について簡潔にまとまっています。これを読んでおくと、診察で使われる単語や表現を予習することができます。

 

Medline plus

日本語・英語両方で書かれた病気や検査の説明パンフレットです。

http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/languages/japanese.html

 

FamilyDoctor.org 

英語で書かれた病気や症状の患者用のパンフレットです。比較的平易な英語で書かれています。

http://familydoctor.org/familydoctor/en.html

 

 

スペルの伝達ミスを防ぐ為に

受診時や電話での予約時に、名前や住所のスペルを伝える機会は多いです。

わかりやすいスペルの伝え方を予め覚えておくと役に立ちます。

 

例えば、田中(Tanaka)さん。 

"My last name is Tanaka, T as in Tom, A as in Apple, N as Nancy, A as in apple, K as in Kelly, A as in apple"と言った具合です。

 

■アルファベットの伝え方 -Telephone alphabet-

 

A-Apple

B-Boy

C-Cat

D-Dog

E-Eat

F-Five

G-Goat

H-House

I-Ice cream

J-June

K-King

L-Lemon

M-Money

N-Number

O-Open

P-People

Q-Queen

R-Red

S-Summer

T-Time

U-Uniform

V-Visa

W-Woman

X-X-ray

Y-Yellow

Z-Zebra

 

↓他にもこのようにスペルを伝えることができます。