市販薬(OTC)の薬の使い方

 

アメリカでは、日本よりも市販薬の種類が豊富です。これらの市販薬は英語ではOver the counter(OTC) drugsと言われます。

OTC薬は、適切な飲み方をすれば、症状を和らげてくれる便利で安全に使える薬です。しかし薬である以上、副作用もあります。また妊婦や乳幼児、特定の持病を持っている人が飲んでいけない薬もあります。OTC薬を飲む際には、薬の注意書きを読んで、用法を守ってください。また飲み方がわからない際は、必ず医師に尋ねてください。

 

OTC薬の注意書きの読み方

市販薬(OTC薬)の注意書き、または薬ラベルの読み方を以下に解説します。

英語 

(日本語訳)
意味

Active ingredient

(有効成分)

このOTC薬に含まれている薬の名前と用量。場合によっては、2種類以上の薬が含まれていることがあります。

〈例〉 Ibuprofen(イブプロフェン) 200mg in each caplet

Uses

(使用目的)

どのような症状や病気の時に、この薬を使用するかが書いてあります。  〈例〉Headache(頭痛), Fever(熱) 

Warning

(注意)
この薬の副作用や飲む際の注意事項が説明されています。例えば、「この病気がある、あの薬を飲んでいる人は、この薬を飲んではいけません。」「何歳以上はこの薬を飲んではいけません。」などです。

Directions

(用法)

薬の飲み方が説明してあります。年齢毎の飲む用量とその間隔が書いてあることもあります。

〈例〉Take 1 caplet every 4-6 hours while symptoms persist, Do not exceed 6 caplets in 24 hours

(症状がある間は、46時間毎に服用してください。24時間に6粒まで。)

 

ではここで実例を使って、練習してみましょう。

 

【実例1】

子どもが熱と鼻水のために病院に連れて行ったところ、ウィルスによる風邪と診断されました。解熱剤として薬局でOTCのTylenol(Acetaminophen)を買って使うように言 われました。Tylenolを一回240mgを4-6時間おきに頓服するように指示されました。薬の注意書きに以下のように記載されていました。1回に何 ml服用すればよいでしょうか。

 

Active Ingredient (in each 5ml, 1 teaspoon)          Purpose

Acetaminophen 160 mg ……………………………………………………………….Pain reliever/fever reducer

 

⇒答えは1回7.5mlです。5ml(小さじ1杯)に160mgのAcetaminophenが入っていると記載されていますね。240mgを服用するためには、7.5ml必要です。

 

 

【実例2】

ぎっくり腰で病院を受診しました。痛み止めにIbuprofenを飲むように指示されました。1回400mgを、痛い時に4-6時間おきに飲むように言われました。薬の注意書きに以下のように記載されていました。1回に何粒服用すればよいでしょうか。

 

Active Ingredient (in each tablet)                              Purpose

Ibuprofen 200mg       ………………………………………… Pain reliever/fever reducer

 

⇒答えは2粒です。一粒には200mgのIbuprofenが入っていると記載されていますね。400mgを服用するためには2粒必要です。