予防接種は子どもだけのものではありません。大人でも予防接種によって予防できる病気は多くあります。以下にアメリカで推奨されている大人の予防接種を紹介します。
予防接種 | 対象 | 頻度 |
インフルエンザ(Influenza) | 全員 | 毎シーズン |
Tdap[Tetanus, Diphtheria, Pertusis] (破傷風、ジフテリア、百日咳) Td[Tetanus, Diphtheria](破傷風、ジフテリア) |
全員 |
Tdは10年毎、Tdapは20歳以降に一度は接種する。また妊娠中(妊娠27週以降)もTdapを接種する。 |
肺炎球菌(Pneumococcal) | 65歳以上の男女、65歳未満で慢性の病気を持っている男女 | 1回 |
ヒトパピローマウィルスワクチン(HPV) | 26歳以下の女性、21歳以下の男性 | 3回シリーズ |
帯状疱疹(Zoster, Shingles) | 60歳以上の男女 | 1回 |
はしか、おたふく、風疹 (MMR: Measeles, Mumps, Rubeulla) |
MMRワクチン未接種者、またはMMRにかかったことの無い人 | 1回 |
1.どのような人が風疹の予防接種を受けたらよいですか?
以下に該当する方は風疹の予防接種を強くお勧めします。
風疹にかかったことのない人
または
風疹の予防接種を受けたことが無い人
または
どちらも不明な方
※アメリカでの風疹の予防接種は麻疹[はしか Measles]と流行性耳下腺炎[おたふく Mumps]との混合ワクチンでMMRといいます。
2.風疹の予防接種を受けてはいけない人はいますか?
現在妊娠中の方、またはHIV/AIDSや血液の癌などの免疫不全の病気にかかっている方
3.風疹の予防接種はどのくらいで効き始めますか?
ワクチンを接種してから、10日間から2週間で効き始めると言われています。日本への渡航を予定していて、風疹の免疫が無い方は早めに予防接種をしてください。
4.風疹ワクチンは子どもの時に受けたのではないですか?
日本では風疹のワクチンを幼少時に受けていない方が沢山います。特に昭和45年4月2日~平成7年4月1日生れの男女は接種率が低く、昭和54年4月1日以前生まれの男性は子どもの頃に定期接種の機会がありませんでした。そのため、今回の日本の風疹の大流行でも患者の8割が20~40代の男性です。